欧州地域円借款事業実施促進支援業務: Special assistance for ODA loan projects implementation in Europe Region(2013-2014)

2014年08月01日

レデスは、国際協力機構(JICA)が有償資金協力を提供するセルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、アルバニア、モルドバの発電所脱硫装置、下水道整備、医療機関整備事業について実施促進を支援しました。セルビアやボスニア・ヘルツェゴビナの国々は、EUへの加盟を目指していることから、EU法規が定める環境基準を満たす必要があります。このためEU基準に匹敵する日本の高い技術を用いて技術問題の解決に協力しており、例えばボスニア•ヘルツェゴビナでは石炭を用いる火力発電所排煙の有害物資除去で脱硫装置取付けを日本が支援しています。またモルドバでは首都キシニョフを中心として中核的病院等の医療機材・検査機材等を整備する等、医療サービス体制の強化と効率化の支援を日本が行いました。

写真は左より、(ボスニア・ヘルツゴビナ)ウグレビック火力発電所排煙脱硫装置建設事業 (L/A 2009), ニコラ・テスラ火力発電所排煙脱硫装置建設事業 (L/A 2011), 右2枚はモルドバ医療サービス改善事業(L/A2013) (施設と支援機材)(すべて©JICA)  

セルビアってどんな国?

さまざまな国や民族の交流が生んだ多様性に満ちた芸術文化を誇る国。

お国紹介:セルビアはバルカン半島に位置する内陸国で、7世紀の中世セルビア王国時代からオスマン帝国自治公国, ユーゴスラビア王国, そして第二次大戦から2006年の独立に至るまで, 繁栄・戦い・独立の変遷を経て発展を遂げてきました。周辺国との交流や紛争をつうじて, ビザンチン, バロック, ゴシック, ロマネスクそしてポストモダンといった画一されない芸術文化を受け入れたため, 首都ベオグラードではこれら建築様式を同時に見ることができるのです。現在はEU加盟を目指した政治・経済の発展に尽力しています。

2006年の独立後に日本はセルビアに公共交通整備を支援するためバス車両を供与し, このバス車両は現在も活発にベオグラード市内を走り続けています。東日本大震災の際にはセルビアから多くの支援が寄せられており, 日本とセルビアの友好関係はさらに深まっています。

写真左から: ベオグラード最古のホテル"モスクワホテル", 市内を走る公共バス(©JICA), ベオグラードのサワ大聖堂。

歴史散歩:かつて, セルビア, ボスニアヘルツェゴビナ, アルバニアは,モンテネグロやコソボとともに<ユーゴスラビア王国>を形成していました。ボスニアヘルツェゴビナ紛争やコソボ紛争などのたび重なる内戦を経ながら分離独立し, 現在のバルカン半島諸国がつくられたのです。セルビアの首都ベオグラードにはいまも風情豊かなローマ時代の石畳の道が残るとともに、紛争期に放たれたNATOの空爆の跡も見られます。空爆の跡は, 苦難の歴史を語る証として, 又その歴史を忘れずにおく重要な記憶となるように, 保存され続けているのです。(右写真:ベオグラードの街並み)

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